尾身発言「言葉が過ぎる」 五輪警鐘に自民不快感[2021/06/04 12:20]

 東京オリンピック・パラリンピックについて、政府分科会の尾身会長が「今の感染状況での開催は普通はない」と発言したことを巡り、自民党内から強い不快感が示されています。

 (政治部・土田沙織記者報告)
 尾身会長は4日も国会で、開催した場合のリスクについて強い警鐘を鳴らしました。

 政府分科会・尾身会長:「やるんであれば感染のリスクが地域においてが多いので、そのリスクを最小限にするということが恐らく求められるんだと」

 政府が「安心で安全な大会を」と強調するなかでの尾身会長の指摘に対して、自民党幹部からは「この段階で言うのは遅いのではないか」「言葉が過ぎる。やるって言ってるんだから、それ以上でもそれ以下でもない」と反発の声も聞こえてきます。

 ただ、五輪中止を求める世論を意識し、推し進めた場合の選挙への影響を懸念しているのも事実です。

 4日朝の自民党の会合でも「とにかくワクチンを進めて不安を払拭するしかない」という意見が大勢を占めました。

 ある閣僚は、「来週の党首討論で菅総理大臣がどのように説明できるかにかかっている」と指摘しています。

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