給付金&マイナポイント 自公の折り合いは?協議開始[2021/11/08 19:30]

 10万円の給付は行われるのか。本格的な議論が始まりました。政治部・原慎太郎記者とともに見ていきます。

 8日、公明党が政府に申し入れた提言です。0歳から高校3年生までの子どもに一律、所得制限なしで1人あたり10万円相当を給付すること。

 これに加えてマイナンバーカードを持つ人に1人あたり一律3万円相当のポイントを付与することなどが盛り込まれました。

 自民・公明の幹事長協議が行われましたが、自民党がこれを受け入れるのかどうか、どんな話し合いが入ってきたか新しい情報を教えてください。

 (政治部・原慎太郎記者)
 ひとまず8日のところはお互いの案を説明して、それぞれの考え方を確認して終わったということです。

 10万円の給付については自民党側は大枠で受け入れています。

 今後の焦点は所得制限のラインをどこに引くかになります。9日以降、具体的な制度設計の協議に入ります。

 公明党の幹部からは、例えば所得制限を受け入れるにしても、東京では年収が1000万円を超えていても高所得者とはいえないという状況もある。1500万円くらいにしないとみんな、生活が大変なんだという意見も出ています。

 また、給付の方法についても現金やクーポン券、ポイントなどさまざまな方法がありますので、何をどのように組み合わせるのかを今後検討します。

 さらに実際に給付を行う場合にはスピード感も問われますので、すでに口座登録が済んでいる児童手当の枠組みを使って給付する案なども浮上しています。

 一方、会談では自民党が選挙戦で主張してきた生活困窮者への支援も行うということも確認されました。

 給付の対象については公明党の案と重なる部分もありますので、9日以降、整理していくということです。

 (松尾アナウンサー)
 マイナンバーカードですけれども、こちらを持つ人へのポイント付与に絡んでこんなデータがあります。

 東京・足立区のこれまでのマイナンバーカードの申請件数なんですけれども、これまでは一日あたり100件程度だったマイナンバーカードの申請件数がこのニュースが大きく扱われ始めた先週末から一日約500件にまで増えたということです。

 区の担当者によりますと、どうすればポイントをもらえるのかなどといった問い合わせもあるということです。

 皆さんの関心が高いようですが、このマイナンバーカードについてどうでしょうか。

 (政治部・原慎太郎記者)
 来年には参議院選挙が控えていることもありまして、やるということでは一致しました。

 公明党は一律3万円の給付を提言していますが、ばらまきとの批判もあることから減額の可能性も指摘されています。早速、9日の昼すぎに改めて幹事長同士で協議を行うということです。

 (松尾アナウンサー)
 いつごろ結論が出そうですか?

 (政治部・原慎太郎記者)
 政府は来月19日にも経済対策を閣議決定したい考えですので、逆算しますと今週中には自民党と公明党で大枠の方針を決めるという見通しです。

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