国産「新型ロケット」 低コストで打ち上げ可能に[2013/05/22 00:05]

 国産の新型ロケット「イプシロン」が8月に打ち上げられることが決まりました。最新のシステムが投入され、これまでの3分の1程度の費用で打ち上げることが可能になりました。

 JAXAプロジェクトマネージャー・森田泰弘氏:「まさに、これまでのロケットの世界の常識を覆す革命であって、(新技術を)未来のロケットに必要なものとしてイプシロンに投入しようとしている」
 JAXA=宇宙航空研究開発機構は、新型ロケットのイプシロンを8月22日に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げると発表しました。イプシロンは、打ち上げ費用の低コスト化を目指して開発され、人工知能によって機体を自ら点検できるほか、発射時のモニタリングも自動で行うということです。これらのシステムにより、これまで40日近くかかっていた発射の準備作業が1週間で可能になったほか、大幅な人件費の削減を実現し、100億円近くかかっていた打ち上げ費用を約38億円に抑えました。JAXAは今後、イプシロンのさらなる低コスト化を目指し、将来的には衛星の打ち上げビジネスなど商業化に乗り出したいとしています。

映像提供:JAXA

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