東京・小平市の住民投票 “50%”届かず不成立[2013/05/27 01:03]

 東京・小平市で行われた道路建設の見直しを問う住民投票は、最終的な投票率が約35%で、投票成立に必要な50%に届かなかったため、開票は見送られることになりました。

 東京・小平市、小林正則市長:「投票条例の成立要件を満たしておりませんので、住民投票は不成立とさせて頂きます」
 小平市内で計画されている長さ1.4キロ、片側2車線の道路が自然環境を破壊するといった声が上がり、都内初の住民投票となりました。焦点は、投票が成立する条件の50%の投票率に達するかどうかでしたが、投票率は全有権者の35.1%にとどまりました。小平市の小林市長は、「市民の総意とするために、50%のハードルは正しい判断だった」としています。一方、住民投票を推し進めた市民団体側は、市側の姿勢を批判しました。
 市民団体の代表:「市長さんも住民投票に積極的ではなかったので、盛り上げていこうという雰囲気には欠けていたと思います。とても残念です」
 市の選挙管理委員会によりますと、住民投票の「不成立」を受け、投票用紙は開票されず、90日間保管後、廃棄される見通しです。

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