海側でも高濃度の放射性物質検出 福島第一原発[2013/06/30 11:54]

 福島第一原発で、岸壁から6メートル離れたところに掘られた井戸から、国が定める放出基準の7倍を超える高濃度の放射性物質が検出されました。

 福島第一原発では、19日に岸壁から25メートル離れた井戸の地下水から、1リットルあたり50万ベクレルの放射性物質「トリチウム」が検出されました。東京電力は、ほかにも新たな井戸を掘って地下水の検査を進めていましたが、28日、海から6メートルの距離にある井戸を検査した結果、1リットルあたり43万ベクレルのトリチウムが検出されました。これは、国が定める海への放出基準の7倍以上にあたります。東電は、第一原発の港の海水で放射性物質の濃度に大きな変化はないとしていますが、海側の地盤に薬剤を注入し、海に流れ出ない壁を来月中に作るとしています。

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