ニュートリノ性質変化“初”素粒子理論の応用実験[2013/07/19 22:56]

 2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠博士と益川敏英博士の素粒子理論を応用して、日本など11カ国の共同研究グループが素粒子の性質を確かめる実験に世界で初めて成功しました。

 高エネルギー加速器研究機構の小林隆教授らのグループは、茨城県東海村のJ−PARCから素粒子の一つ「ニュートリノ」を、295キロ離れた岐阜県神岡町の検出器「スーパーカミオカンデ」に向けて発射する実験を約3年繰り返しました。その結果、途中でニュートリノが別のタイプのニュートリノに変化する性質を確認できました。2008年にノーベル物理学賞を受賞した小林誠博士と益川敏英博士は、素粒子の「クォーク」でタイプが変化する理論を見いだしましたが、この理論をニュートリノの実験で確認したのは世界で初めてです。

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