地表近くには遮断壁なし 福島原発の汚染水問題[2013/08/01 05:50]

 福島第一原発の汚染された地下水が海に漏れ出ている問題で、漏えい対策の地中の壁が、地表近くには設置できていないことが明らかになりました。

 東京電力は、汚染された地下水の海への流出を防ぐため、海側の地中に水ガラスを注入して、地下に遮断用の壁を設置しました。しかし、技術的な問題から、地表から1.8メートルの地下までは壁が設置できていないことが明らかになりました。
 東京電力:「高圧注入して広げて施工するので、あまり浅いところだとうまく広がらない」
 一方で、海から25メートルほどの場所に掘られた観測用の井戸では、すでに汚染された地下水が地上から1メートルの位置まで上昇しています。今後、地下水の流れによっては、海側に設置された地下の遮断用の壁を越えて海に流出する可能性も出てきています。

「撮影:東京電力」

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