体罰件数過去最多の6700件余 文科省が全国調査[2013/08/09 18:28]

 文部科学省が全国の小中学校と高校などを対象に体罰の実態調査を行ったところ、昨年度の体罰の件数は、調査開始以来、過去最多の6700件余りに上ったことが分かりました。

 この調査は、文科省が全国の小中学校と高校など3万8000校余りを対象に行いました。その結果、昨年度、全国で起きた体罰の件数は合わせて6721件でした。特に公立学校では5415件で、過去最多だった2003年の494件の約11倍となり、調査を始めた1977年以来、最も多くなりました。各県別では、長崎県が最も多く452件、次いで大阪府が434件、大分県が382件と続きました。一方、体罰の認知件数が最も少なかったのは福井県の14件で、次に秋田県が22件、徳島県が26件でした。この結果について、文科省は「件数が増えたのは、体罰に対する社会的意識が高まったため」としたうえで、「発生件数が多いところが一概に悪いというわけではなく、しっかりと調査をしたことの表れでもある」とコメントしています。

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