“汚染水漏れ”どこまで…原子力規制委が現地調査[2013/08/23 11:46]

 福島第一原発の汚染水漏れは、どこまで広がるのでしょうか。これまで、建屋周辺の汚染された地下水とタンクの汚染水漏れが海に漏れ出ていることが分かっていますが、新たに別のタンクからも汚染水が漏れ出ている恐れがあることが分かりました。こうしたなか、23日午前から原子力規制委員会が現地調査を始めました。

 現地調査は、高濃度の汚染水300トンが漏れた地上タンクから行われます。タンクの底に亀裂があるか調査する方法や、新たに水漏れする可能性がある約100基のタンクの汚染水を緊急に別のタンクに移す計画を検討します。その後、海側に移動し、汚染された地下水について調べます。海への流出を防ぐために作られた「遮水壁」の効果や、いまだに事故直後に漏れた極めて高濃度の汚染水がたまったままの配管やトンネルを見て回ります。一方、東京電力は朝から、水漏れしたタンク周辺の土を掘って、汚染が地下水に達しているか調査を始めました。
 東京電力福島:「(土を)40センチか50センチ掘って、どれくらいの汚染があるか、何カ所かで確認する」
 規制委員会と東電は、23日の調査結果をもとに、来週、汚染水の漏洩(ろうえい)を減らす対策を探ります。

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