記録的な大雨の原因は?要因重なり「前線活発に」[2013/08/24 17:35]

 島根県で甚大な被害を及ぼした今回の大雨について、気象予報士・荒木真理子さんによる解説です。

 (気象予報士・荒木真理子さん解説)
 秋雨前線の影響で、島根県内では猛烈な雨に見舞われました。
 (Q.秋雨前線というと、シトシトと降る印象がありますが?)
 秋雨前線には珍しく、非常に活動が活発になりました。原因は2つあります。まず、中国地方上空に真っ白な雲の帯がありますが、これが秋雨前線の雲です。範囲を広げて見てみますと、この雲、大陸方面までずっと連なっていて、この大陸にあるのが元台風12号の雲です。さらに、日本の南の海上には、依然、猛暑をもたらしていた太平洋高気圧が居座っていて、ちょうど熱帯由来の水蒸気が大量に送り込まれるようなルートが2つできてしまって、大雨につながりました。
 (Q.今後はどうなりますか?)
 24日夜はいったん雨は弱まる予想ですが、25日の明け方には、再び九州北部を中心に活発な雨雲がかかります。九州北部や中国地方では、25日の夕方までに、最大でさらに250ミリ、24日と同じような大雨が降る恐れもあります。引き続き、土砂災害や川の増水などに警戒して下さい。

こちらも読まれています