汚染水漏れ930基のタンク2人で…東電“ずさん点検”[2013/08/28 05:53]

 福島第一原発で放射性物質を含む高濃度の汚染水がタンクから漏れた問題で、原子力規制庁は「再三の指導に従わなかったことが漏えいにつながった」として東京電力を批判しました。

 規制庁の検査官:「点検につきましては、再三、事務所のほうから(東電に)改善を指導しているのですが、従来なかなか改善して頂けなかった結果が今回の漏えいにつながっていると思っておりまして、非常に残念なことだと思います」
 福島第一原発に常駐している原子力規制庁の検査官は、東電の手順書では、約930基あるタンクの見回りを毎日実質2人だけで行うことになっていたとして、「現実的にはすべての点検は不可能だった」と批判しました。また見回りの方法も、タンクを一つひとつ確認するルートになっておらず、汚染水漏れを見落とす原因になったとの見方を示しました。

撮影:原子力規制庁

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