何があったのか?竜巻生んだ“スーパーセル”とは[2013/09/03 11:50]

 今回、突風による被害が出たのは、直線にして10キロ以上に及びました。この突風をもたらしたのは、上空をどんよりと覆う大きな雲「スーパーセル」という巨大な積乱雲で、地上と上空との大きな気温差によって発生します。地上からの暖かい上昇気流が強まることで、激しい突風が発生します。

 2日の埼玉県越谷市の周辺では、地上付近の気温が34度くらい、一方、上空6000メートル付近にはマイナス6度の寒気が流れ込んだため、気温差が40度近くになりました。この大きな気温差で、現場周辺にはスーパーセルといわれる巨大な積乱雲が発生しました。スーパーセルの中では、上昇気流と下降気流が強まり、その境目で竜巻が発生したとみられます。3日も全国的に大気の不安定な状態が続いています。局地的な雷雨や竜巻などの突風に十分な注意が必要です。

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