福島第一原発で放射性物質を含む汚染水がタンクから漏れた問題で、東京電力は、タンクのそばの井戸の地下水からトリチウムが1リットルあたり6万4000ベクレル検出され、海に放出する時の濃度の上限を初めて超えたと発表しました。
この地下水はタンクから約20メートル北側で掘った観測用の井戸から10日にくみ上げられ、1リットルあたりのトリチウムの濃度は6万4000ベクレルでした。その2日前に調べた時に比べて、濃度は15倍に急上昇しています。さらに、事故前に東京電力が定めた海に放出する時の上限である1リットルあたりのトリチウムの濃度6万ベクレルをも超えています。福島第一原発の小野明所長は、「なぜこんなに急上昇したのか分からない」として、分析を急ぐことにしています。
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