一日でセシウム濃度13倍に…福島第一原発で何が?[2013/10/10 11:50]

 福島第一原発で、堤防に囲まれた港湾内の海水に含まれる放射性物質の濃度を測ったところ、8日は1リットルあたり90ベクレルだったのが、9日は1200ベクレルと、わずか一日で約13倍に跳ね上がったことが分かりました。

 濃度が急上昇したのは、原子炉2号機の東側の岸壁付近の海水です。放射性物質が外に広がらないよう水中に張ったカーテンで囲んでありますが、9日の朝、放射性物質のセシウムが1リットルあたり1200ベクレルと、一日前の値に比べて約13倍に急上昇しました。岸壁付近では、汚染された地下水が海に流出するのを食い止めるために地中を固める工事中でした。
 東京電力:「地盤改良工事の圧力で地中に残っていた地下水が出た」
 東京電力は、岸壁付近の工事の影響で一昨年4月に海に漏れた高濃度の汚染水の残りが地中から出てきたとみています。

撮影:東京電力

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