慰霊碑に献花 両陛下が水俣病患者と初めて懇談[2013/10/28 05:50]

 熊本県を訪問中の天皇皇后両陛下が、水俣病の患者や家族と初めて面会されました。

 両陛下は27日、水俣病で亡くなった375人の名簿が納められた慰霊の碑を訪れ、花を供えて深く一礼されました。さらに、水俣病の認定患者やその家族から、差別などの話をお聞きになりました。
 祖父を水俣病で亡くした患者:「手足のけいれんなどさまざまな症状が現れて、もがき苦しみ(水俣病だった祖父は)あの世へ旅立ってしまった」
 両陛下が水俣病の患者と懇談されるのは初めてです。陛下は、「本当にさまざまな思いを込めて、この年まで過ごしていらしたことに深く思いを致しています」と述べられました。宮内庁によりますと、両陛下から「症状の重い方と会えないか」と要望があり、急きょ休憩の時間に2人の患者とも懇談されたということです。

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