猪瀬都知事「借用書」公開 個人的借り入れを強調[2013/11/26 11:47]

 東京都の猪瀬知事が医療法人「徳洲会」から5000万円を受け取っていた問題で、猪瀬知事が会見を開いて借用書を公開し、個人的な借り入れであることを改めて強調しました。

 (社会部・西前信英記者報告)
 これまで発言を二転三転としてきた猪瀬知事ですが、今回はまるで用意周到していたように落ち着いた様子でした。存在があいまいだった借用書を初めて公開すると、「徳田毅衆院議員から用意されたものだ」と説明をしました。
 東京都・猪瀬直樹知事:「これが借用書です。選挙に使わないという気持ちは強くあり、そのまま貸金庫で保管したままでした。今、考えてみると、この5000万円はお借りする必要がなかったわけですね。これから先、どうなるんだろうという不安がちょっとあった」
 これまで公の場に出ることを避けてきた猪瀬知事ですが、26日の緊急会見では都知事選前の去年11月、徳田議員から議員会館に呼び出され、5000万円を受け取ったと言いました。しかし、必要なかったため、今年9月に徳田虎雄前理事長の妻に秘書を通じて返却したとする、これまでの説明を繰り返しました。一方で、これまでは明らかにすることがなかった借用書について初めて公開しました。これまで探していたとしていて、自分の貸金庫にあったと説明しています。借用書について虎雄前理事長の妻も「知らない」と話していましたが、猪瀬知事は徳田議員との間で書いているので虎雄前理事長の妻は知らないと思うとしています。そして、5000万円を受け取った際に徳田議員が用意していたと説明し、選挙とは関係なく、選挙後の生活が不安で個人的に借りたと改めて強調しました。猪瀬知事は今後も知事としての職務を続けていくとしていますが、29日からは都議会の定例会も始まるため、議会でのさらなる責任追及は避けられそうにありません。

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