眼鏡姿の猪瀬知事「記憶にない」を連発 都議会[2013/12/09 17:54]

 東京都の猪瀬知事が徳洲会側から5000万円を受け取り、その後、返却した問題を巡って、都議会では集中審議が続いています。

 (社会部・西前信英記者報告)
 集中審議は都議会の各会派が1問1答形式で行っています。しかし、トップバッターの都議会自民党は、猪瀬知事の回答が不誠実だとして、持ち時間を残したまま質疑を打ち切りました。
 自民党・高木啓都議:「徳洲会にとって、あなたは知事になってほしい理由が何かあったんじゃないですか」
 東京都・猪瀬直樹知事:「僕は親切な人だと思いましたよ。ですから、実際に(5000万円)使いませんでしたから」
 猪瀬知事は、珍しく眼鏡をかけて登場し、発言の前にしなければいけない挙手を何度も忘れるなど緊張を隠せない様子でした。これまでの資金提供に至るまでの経緯を問われると、「記憶にない」「分からない」と何度も繰り返し、曖昧な回答に終始しました。これに対して、議員からは「質問に答えろ」などと厳しい言葉が飛び交い、逆に「静かにしてほしい」と抗議した傍聴人が退場させられる異例の展開になっています。審議の冒頭では、知事としての給料を1年間返上する考えを示した猪瀬知事ですが、議員の納得は全くといっていいほど得られていない状況で、10日の委員会でも厳しい追及を受けることになりそうです。

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