組織ぐるみで隠蔽か…JR北、脱線直後にデータ改ざん[2013/12/13 05:50]

 北海道のJR函館線で起きた貨物列車の脱線事故で、事故直後に事故原因に絡む保線データの改ざんが行われていたことが明らかになりました。

 JR北海道は、脱線事故の直後に保線の担当者が現場のレール幅が実際39ミリ広がっていたにもかかわらず、25ミリと改ざんして報告していたことを明らかにしました。さらに、上部組織の函館保線所が、改ざんを隠蔽(いんぺい)しようとほかの9カ所の数値も変更するように指示していたということです。貨物列車が脱線した現場のレール幅は、脱線の危険性が高いレベルに広がった状態だったにもかかわらず、JR北海道は脱線事故が起きるまで3カ月間放置していました。
 JR北海道・豊田誠常務:「函館保線所の社員の指示により、整合性を取るためにもう少し細かいデータを(さらに)書き換えた」
 脱線事故があった大沼駅構内では、これまでの調査で、改ざんが27カ所に上ることなどから、JR北海道は組織ぐるみでレールの異常を隠蔽しようとしたとみられています。

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