京大iPS細胞“新”特許取得 実用化研究を後押し[2013/12/20 22:51]

 体のさまざまな器官の細胞になることができるiPS細胞。その研究を後押しする特許を京都大学が取得した。
 京都大学iPS細胞研究所・高尾幸成知財管理室長:「iPS細胞に関する最も広い権利を頂いた」
 iPS細胞は、皮膚や血液の細胞に遺伝子を導入して作られる。iPS細胞を作るのに活用できる遺伝子の種類は多くあるが、これまでは山中伸弥教授らが見つけた4つの遺伝子を特定したうえで特許を取得していた。しかし、今回の特許は、ほぼすべての遺伝子を使った作成方法に適用することができる。取得の背景には、「大学が特許を取り、多くの研究者に使ってほしい」という山中教授の希望がある。
 京都大学iPS細胞研究所・高尾幸成知財管理室長:「京都大学が一番、権利者として強くなった。他者との無駄な争いがなくなる。一番広い特許を持つことによって、この部分は確実に皆さんに自由に使って頂けると、(山中教授が)対外的に示した」

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