辺野古移設に「NO」!反対派“再選”でどうなる…[2014/01/20 17:54]

 普天間基地の辺野古への移設が争点となった沖縄県の名護市長選挙は、移設反対派の稲嶺進氏が再選を果たしました。稲嶺氏は20日午後、市長の権限で移設工事を阻止すると改めて発言、埋め立て工事への影響は必至の様相です。

 (草柳悟堂記者報告)
 こちら、辺野古の集落と海兵隊「キャンプ・シュワブ」を隔てるフェンスに来ています。数年前まではもっと簡素なものだったのですが、移設計画の緊張に合わせるかのように頑丈なフェンスに造り替えられました。平和を願う多くの方のリボン、あるいはメッセージがたくさん並べられています。そして、市長選挙の後に、20日に恐らく作り変えられたメッセージもあります。このフェンスの向こうが海兵隊のキャンプ・シュワブです。シュワブの前面の海を埋め立てて、V字形の2本の滑走路を建設しようというのが現在の日米両政府の計画です。当選から一夜明けた稲嶺市長は、改めてこの計画の断固阻止の考えを明確にしています。
 名護市・稲嶺進市長:「私、市長として市民の安全安心を守る。あるいは財産をしっかり管理するという責務がありますから。それはやっぱり、全うしないといけないですよね。それともう1つは、やっぱり今いる県民、世論のことも踏まえて言いますと、権限が限られているから、それが問題ないっていう話にならないと思いますね」
 市民によるボーリング工事の阻止行動から丸10年。国が移設を強行すれば、再びこの海を舞台にして国と地元との攻防が始まることになります。

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