「活用方法を…」震災遺構のホテルを市へ譲渡[2014/03/08 17:40]

 震災遺構として保存される岩手県宮古市の「たろう観光ホテル」について、市は8日、所有者との間で建物部分を無償で譲り受け、土地を約2600万円で買い取る契約を結びました。震災で大きな被害を受けたこのホテルは去年11月、国からの支援を受けて震災遺構として保存することが決まっています。
 たろう観光ホテル・松本勇毅社長:「ようやく譲ることが出来て、自分の手から離れますが、津波のこと(被災したこと)が分かる建物だから、専門家を入れて活用方法を考えてもらいたい」
 たろう観光ホテルは今月13日から保存工事を始め、来年4月には一般公開される予定です。
 一方、釜石市では、震災後初めて、今月14日にオープンする大型の商業施設で、従業員200人が参加して防災訓練が行われました。最初は、火災が発生した想定で屋外に避難する訓練などが行われました。また、震度6の地震と高さ10mの津波を想定した訓練も行われました。参加した人たちは、雪が降るなか、近くにある海抜43mの高台に移動していました。

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