逮捕から半世紀 袴田事件再審決定のポイント[2014/03/27 16:59]

 1966年、静岡県のみそ製造会社の専務の家で家族4人が刺殺され、現金が奪われ、自宅が放火されたいわゆる「袴田事件」。元プロボクサーの袴田巌さんの死刑が確定したのは1980年、今から33年前でした。逮捕から半世紀近くが経ち、27日に静岡地裁が再審開始を決定した決め手となったのは、証拠として提出されていた犯行時に犯人が着用していたとされる衣類への疑いでした。犯行時の着衣とされる5点の衣類に付着した血痕は、DNA鑑定の結果、「袴田さんのものと一致しない」と弁護側、検察側ともに結論付けていました。静岡地裁は、この5点の衣類について「袴田さんのものでも犯行着衣でもない」と認定。更に捜査機関によって「証拠が捏造(ねつぞう)された疑いがある」と厳しく指摘しました。袴田さんの拘束を続けることについては、「耐え難いほど正義に反する」として拘置を停止する判断を下しました。

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