被ばく線量推計値を公表 目標値超える農林業者は…[2014/04/18 22:40]

 18日、国が福島県の避難住民の帰還に向け、田村市など3つの自治体で調べた個人の被ばく線量の推計値について結果を公表した。去年8月と9月に住宅や山林など28カ所で空間線量を測定。それを基に職業別の生活パターンなどを加えて算出された。中間報告は去年10月に出来ていたが、公表されないまま、今月すでに田村市の一部で避難指示が解除された。
 内閣府原子力被災者生活支援チームの担当者:「(Q.公表の遅れについて?)公表するつもりであったものを公表しない判断をしたとか、隠蔽(いんぺい)は当然ないです」
 結局、調査から半年以上経った18日に最終報告が出たのだが、例えば年内にも避難指示の解除が見込まれる川内村で、林業に従事する人の被ばく線量は年間5.5ミリシーベルト。農業で3.5ミリシーベルトなどと推計された。これは、国が長期的に目指すとしている追加被ばく線量年間1ミリシーベルトを大きく上回っている。川内村で農業をしていた住民は。
 秋元軍平さん(72):「雨降る量が多いから、落ちてくるのが流れて、また(線量が)上がってくるんだ」

「提供:内閣府」

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