新潟県がヨウ素剤未購入 国の交付金不正受給[2014/04/23 00:05]

 新潟県は、原発事故に備えて配備する「安定ヨウ素剤」約132万錠を購入せず、国からの交付金約800万円を不正に受け取っていたと発表しました。

 新潟県によりますと、「ヨウ素剤」の調達を担当する40代の男性職員が、東京電力柏崎刈羽原発から30km圏内の住民向けに2012年度に配備される予定だった約132万錠について、業者に発注していませんでした。新潟県は、この費用にあたる国からの交付金約800万円を不正に受け取っていました。男性職員は発覚することを恐れ、「購入した」と嘘の報告をしていました。これにより、30km圏内分のヨウ素剤は約2年間、配備されていなかったことになります。新潟県は速やかに調達するとしていますが、すべて購入するまでには早くても3カ月掛かるということです。

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