海自いじめ自殺訴訟「予見可能」賠償も大幅増額に[2014/04/23 11:54]

 海上自衛隊員の自殺はいじめが原因だったとして、遺族が国などを相手取って損害賠償を求めた控訴審で、東京高裁は「自殺は予見出来た」として、賠償を1審の440万円から7300万円に大幅に増額した判決を言い渡しました。

 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の乗組員だった男性(当時21)は2004年に自殺しました。遺族は、いじめが原因だったとして、国や上司らを相手取り、約1億5000万円の損害賠償を求めていました。1審の横浜地裁は「自殺を予見することは不可能だった」として、440万円の賠償を命じました。23日の控訴審判決で東京高裁は、国や上司の責任を認めた上で、「自殺の予見は可能だった」として7300万円余りの支払いを命じました。
 自殺した男性の母親:「本当は亡くなった主人と勝訴判決が聞きたかったです。皆さんのおかげで勝訴判決を頂けました。息子にもちゃんと報告出来ます。それが良かったです」

こちらも読まれています