「凍土壁」実施で地盤沈下の可能性 福島第一原発[2014/05/02 23:52]

 福島第一原発の汚染水対策の切り札とされる、地面に氷の壁を作る「凍土壁」が実施されると原子炉などの建屋が最大で約1cm沈む恐れがあることが分かりました。

 これは、2日の原子力規制委員会の会合で工事を請け負う鹿島建設が明らかにしました。「凍土壁」は、核燃料が溶けている原子炉建屋に地下水が流れ込んで汚染水になるのを防ぐため、建屋を囲むように地下に氷の壁を作る工法です。規制委員会は、地層の水分が失われて地盤沈下する可能性を問いただしました。この計画を推進する資源エネルギー庁はこれまで「地盤沈下はしない」としていましたが、鹿島建設は最大で1cm地盤沈下する恐れがあるとしました。規制委員会は、地盤沈下により建屋が傾くなどの影響があるか、今後、審議することにしています。

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