きょう発売の「美味しんぼ」 次号からは休載へ[2014/05/19 11:50]

 福島第一原発の事故による健康被害の描写が議論となっている漫画「美味しんぼ」を掲載する雑誌の最新号が、19日に発売されました。「表現のあり方について、今一度、見直す」などとする編集部の見解が掲載されています。

 美味しんぼが掲載された小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」最新号は、朝から全国各地の書店などに並びました。先月28日の掲載では、原発取材後に主人公が鼻血を出す場面が描かれ、福島県などが「風評被害を助長する」と批判していました。スピリッツ編集部は、「低線量被ばくの影響について、改めて問題提起したいという思いもあった」とした上で、「表現のあり方について、今一度、見直す」とする見解を掲載しました。「美味しんぼ」は次号から休載するということです。また、スピリッツ編集部が、先週号の発売11日前に校正刷りをメールで環境省に送っていたことが分かりました。環境省は、「提出を要求しておらず、内容の訂正も求めていない」としています。
 仮設住宅で暮らす人:「納得はいかないね。どんな考えでこういうこと書いたのか」「子どもたちにそういうこと与えちゃうと、学校でいじめとかにつながるので」
 井戸川克隆前双葉町長:「私はそう思ってると。鼻血は放射能の影響だと思ってます」

「週間ビッグコミックスピリッツ25号」

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