地下水をきょう初めて海に放出 福島第一原発[2014/05/21 11:47]

 福島第一原発で原子炉建屋に流れ込む前の地下水が21日、初めて海に放出されました。原子炉建屋よりも山側に掘った12カ所の井戸から地下水をくみ上げ、一時的にタンクに保管して、放射性物質の濃度が基準を下回っていることを確認した上で海へと放出します。毎日約400t増える新たな汚染水のうち、最大で一日80t減らすことが出来るとしています。

 東京電力によりますと、初めての海への放出は午前10時25分ごろに始まり、国や県の立ち会いのもと、1時間に250tのペースで行われています。原子炉建屋西側の12の井戸からくみ上げられた地下水は、タンクにためて検査を行い、基準を下回れば専用のパイプラインで港湾の外にある排水口から放出されます。今回、放出される地下水は約560tで、東京電力と国、第三者機関の検査の結果、放射性物質の濃度は放水の基準を下回っています。放出作業は2時間程度かかる見込みで、すべての作業が終わるのは午後1時ごろとみています。

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