関西電力大飯原発「再稼働してはならない」福井地裁[2014/05/21 16:44]

 福井地裁は、関西電力大飯原発の再稼働を認めない判決を言い渡しました。

 この裁判は、再稼働に向けて安全審査が行われている大飯原発3、4号機について、地元の住民らが関西電力に対して「耐震安全性が保証されていない」などとして、運転や再稼働の差し止めを求めていたものです。裁判では、耐震設計上の想定やその手法が妥当かどうかなどが争点となっていました。21日の判決で、福井地裁の樋口英明裁判長は「具体的な危険性が万が一でもあれば、運転が差し止められるのは当然」として原告側の主張を全面的に認め、「再稼働してはならない」という判断を示しました。司法判断で耐震安全性に疑問符が付いたことで、今後、全国の原発の安全審査にも少なからず影響を与えることになりそうです。

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