地下水を食い止める「凍土壁」午後から工事へ[2014/06/02 11:48]

 福島第一原発の原子炉建屋に流れ込む地下水を食い止める「凍土壁」の工事が、2日午後に始まります。この凍土壁は、地中に1m間隔で管を打ち込み、その内部にマイナス30度の冷却液を循環させることで地中の水分を凍らせて、深さ約30m、厚さ約2mの氷の壁を作ります。そして、この壁を1号機から4号機を囲むことで地下水の流入を防ぎます。

 凍土遮水壁は、福島第一原発1号機から4号機の建屋周辺約1.6kmの土を凍らせて地中に壁を作り、地下水が流れ込むのを防ぐ汚染水対策の一つです。東京電力と国は実証実験を行ってきましたが、先月末、原子力規制委員会が一部着工を承認したため、2日午後から工事を開始します。建屋周辺には1550本のパイプが埋められる予定で、東京電力は今年度中に凍結を始めたいとしています。

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