“吉田調書”の情報公開請求、非開示なら訴訟を[2014/06/05 18:35]

 福島第一原発事故の告訴団らが内閣府に対して、政府の事故調査委員会が当時の吉田昌郎所長を聴取した調書などの情報公開請求を行いました。「非開示」となった場合は、東京地裁に行政訴訟を起こす方針です。

 福島第一原発を巡る政府の事故調査委員会は、2012年7月に最終報告書を取りまとめましたが、誰を聴取したかや具体的な内容は非公開になっています。福島原発の告訴団らは、聴取した調書には報告書にない多くの事実が書かれているうえに、調書自体は事故の原因と責任を考える「共有財産」だとして、当時の吉田所長を含む772人分の調書の公開を内閣府に求めました。
 海度雄一弁護士:「非公開になっていること自体がとんでもないことだ」
 また、告訴団らは、吉田元所長の調書が非開示になった場合、東京地裁に行政訴訟を起こす方針も明らかにしました。調書の公開について、菅官房長官は「本人の同意があれば必要な範囲で開示する」としていますが、吉田元所長の調書は非公開を望む上申書が出ているとして公開を拒否しています。

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