原子力規制委・田中委員長 電力会社を批判[2014/07/02 21:03]

 原子力規制委員会の田中委員長は、原発の安全審査に1年以上もかかっていることについて「福島第一原発の事故を厳しく受け止める姿勢が欠けているため」と電力会社を批判しました。

 原子力規制委員会・田中俊一委員長:「福島事故が起きたという事実を厳しく受け止める姿勢に欠けているからこういう事態(審査の長期化)なので、温度差があったかもしれない」
 原子力規制委員会が原発の再稼働の前提となる安全審査を開始してから7日で1年になりますが、審査に合格した原発はまだ1つもありません。田中委員長は記者会見で、「電力会社が自分の意見だけ主張し、時間を浪費したため」と述べ、審査の長期化の原因は規制委員会にはないとの考えを示しました。具体的には、原発を襲う最大級の地震の規模の想定を決めるのに時間がかかったと指摘しています。反面、規制委員会の審査体制を強化したものの、時間の短縮は簡単ではなかったと振り返りました。

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