汚染水対策の切り札 凍土壁に規制委が強い疑問[2014/07/08 05:54]

 福島第一原発で、新たな汚染水の発生を防ぐために国と東京電力が進めている“凍土壁”に対し、原子力規制委員会が実現性に強い疑問を投げ掛けました。

 原子力規制庁・安井正也緊急事態対策監:「この程度の量で固まる固まらないという議論が存在するなら、ちょっと話は飛びますが、凍土壁もあれだけの面積でやることは事実上、成り立たない(と思う)」
 東京電力は7日、高濃度汚染水がたまる地下の坑道を閉じる工事の映像を公開しました。金属の管に冷却液を流して周りの水を凍らせる工法ですが、開始から2カ月以上で薄い氷しかできていないことから、原子力規制委員会は凍結能力の増強を指示しました。東京電力は、凍結しない場合、別の工法に切り替える可能性もあるとしていて、原子力規制委員会は、凍土壁の工事でも同じ問題が起こる可能性を考慮せざるを得ないとしています。

「撮影:東京電力」

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