専門家による分析続く 御嶽山噴火のメカニズムは?[2014/09/28 17:36]

 気象庁は28日午後から緊急の火山噴火予知連絡会を開き、噴火の状況の分析を進めています。

 (社会部・郭晃彰記者報告)
 会議のテーマは大きく分けて2つあります。1つ目は噴火のメカニズム。今回の噴火がマグマに直接関係しているのかどうか。そして2つ目はこれによってこの噴火がいつまで続くのか。この2つです。火山の噴火には大きく分けて2種類あります。1つは、マグマそのものが噴き出す「マグマ噴火」と、もう1つは地下水が熱せられることで水蒸気が大量に発生し、火口周辺の岩石などを吹き飛ばす「水蒸気噴火」です。現在、行われている会議では、御嶽山周辺で採取した火山灰にマグマが含まれているかどうかの分析結果が示されています。これまでの取材では、マグマが含まれていたという情報は出ていない模様です。これらの噴火のメカニズムをどう解析するかによって、今後の火山活動の見通しが明らかになるとみられます。仮に今回の噴火が水蒸気噴火であれば、徐々に火山活動は収束に向かい、逆にもしマグマが影響していたと分析されれば、今後、マグマ噴火につながり、噴火活動が長期化する恐れもあります。そして、その時には、救助や捜索に大きな影響が出ます。気象庁は28日午後7時をめどに今回の噴火に関する見解を発表する予定です。

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