「噴煙」気象レーダーで見えた…降灰の可能性は?[2014/09/29 17:45]

 火山灰に関する情報をお伝えします。

 御嶽山の噴火の様子は、気象レーダーでも捉えていました。噴火直前の27日午前11時50分のレーダーには、まだ何も映っていません。それが10分後、午後12時になりますとエコーが現れました。これが、噴火後の噴煙を捉えたもので、火山灰などの粒子がレーダーに反射して映っています。ここから昼過ぎにかけては、噴煙の高さが高度1万m前後まで上昇しました。このように今回は、レーダーでもはっきり捉えられるほどでした。現在、噴煙の高さは低くなってきていますが、それでも火口から500m付近まで上がっています。ですから今後の火山灰の流れを大きく左右するのは、上空3000m以上の風ということになります。では、上空3000m付近の風がどうなるのかみてみますと、29日夜は東日本全体に西風が吹くようになり、そして強まってきそうです。この強い西風が30日の日中にかけても続きそうです。このため、火山灰が風下にあたる、より東の地方にも広がりやすい傾向です。噴煙の量にもよりますが、関東などにも飛んでくる可能性が出てきています。

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