「大きな噴火の前兆の恐れも」 活動の振幅大きく[2014/09/30 11:48]

 御嶽山の噴火から4日目。気象庁は、データの分析から、再び火山活動が活発化する恐れがあるとして警戒を強めています。

 (社会部・郭晃彰記者報告)
 気象庁は、噴煙や噴石の量、それが出る際の勢いが強くなっていることから、火山活動による「揺れ」が大きくなっているとみています。気象庁によりますと、これまで御嶽山では、噴火してからは徐々に火山活動が縮小傾向にありました。しかし、29日夜から30日未明にかけて、揺れの大きさを示す「振幅」という値が再び大きくなりました。その後、この数値は一度、小さくなりましたが、午前6時すぎからまた大きくなっていて、現在もこの状況が続いているとみられます。この振幅の値は、噴火があった27日夜とほぼ同じ値です。また、これまでのところ、他の観測データに変化はないということですが、大きな噴火につながる前兆である可能性もあるとして、気象庁は慎重に分析を進めています。また、太田国交大臣は30日午前に行った会見で、噴火する前の気象庁の対応に問題はなかったとした一方で、今月に入って火山性地震が増えていたことについて触れ、今後は、噴火につながる可能性がある情報については発信の方法やその伝え方を十分、検討する必要があるとしました。

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