御嶽山、長雨続けば土石流など二次災害の恐れも[2014/10/02 11:48]

 御嶽山の噴火から6日目。これまでに47人の死亡が確認され、雲仙普賢岳を上回る戦後最悪の火山災害となりました。2日は午前6時すぎから王滝口や黒沢口などから捜索に入っていて、山頂付近や二ノ池周辺などを中心に1日に引き続き約1000人が投入されていましたが、2日午前11時35分に捜索活動が中断されたということです。

 (山岡秀喜アナウンサー報告)
 地上からの捜索は行われていましたが、午前11時35分に中止が決定しました。長野県王滝村のスキー場では、山の噴煙は東に進んでいます。朝は青空が広がった御嶽山は現在、すっぽりと雲に隠れています。地上からの捜索は、南東側から頂上に向かう王滝口から87人、山の東側からアプローチする黒沢口から140人余りが投入されました。また、障害物を除去する資材運搬車を大型ヘリを使って空輸する方針でしたが、悪天候のため午前11時すぎに自衛隊が中止を発表しました。さらに、行方不明者については、情報の取りまとめが進んでいない現状もあります。一方、午前10時すぎには、これまで7合目の登山口に置かれたままになっていた車を村の職員が代わりに回収し、5合目を下りていきました。午後からこの一帯は雨の予報です。これまで山の周辺は時折、小雨が降った程度でした。長い雨が続けば降り積もった灰が重くなり、捜索が難しくなるほか、土石流など二次災害の恐れも懸念されています。3日も捜索は天候によっては難しくなるかもしれません。

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