「国会記者会の判断は不平等でない」東京地裁

　国会記者会館の屋上での撮影を許可しなかったのは報道の自由の侵害だとして、インターネット放送局が国などを相手に損害賠償を求めていた裁判で、東京地裁は14日、請求を棄却しました。

　インターネット放送局「OurPlanet−TV」は、官邸前のデモの撮影で国会記者会館の屋上を使わせなかったのはインターネットメディアに対する不平等な扱いだなどとして、国と国会記者会に対して220万円の損害賠償を求めていました。東京地裁は「事故が起きた場合などの責任問題も明確ではなく、記者会の判断は不正な動機による不平等な扱いとは言えない」などとして訴えを棄却しました。判決を受け、OurPlanet−TVは「不当な判決で大変、残念だ。世界や日本の実情に即していない」とコメントしました。国会記者会は「記者会の判断を正当とした穏当な判決だ。屋上の使用などは安全性と報道機関の責任を果たせるかどうかの観点から対応していく」としています。