泉南アスベスト訴訟“和解”へ 原告団に謝罪も[2014/10/21 22:15]

 大阪・泉南地区で起こされた泉南アスベスト訴訟で最高裁が初めて国の責任を認めたことを受けて、塩崎厚生労働大臣は原告団と直接面会して謝罪するとともに、和解に応じる考えを明らかにしました。

 塩崎恭久厚生労働大臣:「長い間の裁判でご苦労をお掛けした原告の皆さま方に、重ねておわび申し上げ、また、これまでのご労苦にねぎらいを申し上げたいと思います。(原告団に)面会をし、おわびをし、和解を進めていきたいと考えています」
 泉南地域のアスベストを扱う工場の元従業員らは、肺がんなど健康被害を受けたとして、国に対し訴訟を起こしていました。今月9日に最高裁判所が初めて国の責任を認める判決を出したこと受けて、21日に塩崎大臣は会見を開き、近く原告団と直接面会して謝罪するとともに、判決に沿った和解に応じる考えを示しました。大阪高裁に差し戻された一部の訴訟の原告についても和解を申し入れ、早期に全面解決するとしています。また、訴訟を起こしていない同様の被害者についても、裁判を起こしてもらったうえで和解し、賠償金を支払う方針です。

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