エボラ熱“疑い”患者搬送など訓練 二次感染防止を[2014/11/11 19:25]

 先週、東京都内の男性が一時、エボラ出血熱への感染が疑われて搬送されるなど、二次感染への適切な対応が課題となっています。都内の病院では、実践的な訓練が行われました。

 今回の訓練は、西アフリカのリベリアでエボラ患者を診察した医師が帰国後、高熱や下痢の症状を訴え、保健所に連絡してきたという想定で始まりました。保健所から連絡を受けた東京都の担当者が、指定医療機関の一つの都立墨東病院に患者を搬送します。感染が疑われる男性は「アイソレーター」と呼ばれる透明なカプセルに入れられ、防護服の医師が感染症専用の入り口から病院に運び込みます。さらに、専用の病床では医療関係者が二次感染を防ぎながらレントゲン撮影をしたり、嘔吐(おうと)物を処理する手順などが確認されました。東京都では今回の実践的な訓練を踏まえ、エボラ出血熱が疑われる患者への対応マニュアルを強化する方針です。

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