計画無理があったと厳しい意見 志賀原発の防災訓練[2014/12/24 18:50]

 北陸電力志賀原発で行われた防災訓練について、避難用の船が荒波で使えなくなるなど、計画に無理があったと厳しい意見が相次いでいます。

 24日、原子力規制委員会では、先月に石川県の志賀原発で行われた原子力総合防災訓練の結果について内閣府から報告がありました。訓練では、原発近くの住民について道路が土砂崩れで通れなくなると想定し、車ではなく船で避難するはずでしたが、悪天候で使えず、結局、バスで避難しました。他にも当日に複数の変更があり、規制委員から厳しい意見が相次ぎました。
 原子力規制委員会・石渡明委員:「波が荒いことは初めから分かっているわけで。そういう計画(船での避難)を立てること自体、無理があった」
 また、報告書に現場での情報伝達が上手くいったのかなどの記述が一切ないといった問題の指摘もありました。内閣府の担当者は訓練結果を踏まえ、地元での報告書なども取り入れて、今後の避難計画に反映させたいとしています。

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