すべての0歳児を対象 B型肝炎ワクチン定期接種化へ[2015/01/15 15:00]

 厚生労働省は、すべての0歳児を対象に、B型肝炎ワクチンを定期接種化する方針を固めました。早ければ2016年度から実施される見通しです。

 B型肝炎ウイルスは、慢性化すると、肝硬変や肝臓ガンを引き起こします。血液や体液を通じて感染するため、これまでも母親が感染している場合は、新生児に早期の予防接種が行われてきました。しかし、厚労省によりますと、近年は日常生活のなかで、汗や唾液(だえき)、涙などから感染したとみられる例が報告されています。また、慢性化しやすいタイプのウイルスが増えているということです。こうしたことから、厚労省は15日、すべての0歳児を対象に生後2カ月と3カ月、それに7〜8カ月の3回にわたってB型肝炎ワクチンを定期接種化する方針を固めました。受ける側の費用は原則として無料となる見込みで、財源確保などの課題も残っていますが、早ければ2016年度から実施される見通しです。

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