拉致監禁事件で一部争う方針 オウム高橋被告公判[2015/01/29 11:57]

 オウム真理教の元信者・高橋克也被告(56)の裁判は、29日から公証役場事務長の拉致監禁事件の審理に入り、高橋被告側は改めて一部を争う方針を示しました。

 高橋被告は目黒公証役場事務長・仮谷清志さん(当時68)が拉致監禁された事件で、仮谷さんを車に押し込むなど逮捕監禁致死罪などに問われていますが、初公判では「無理やり車に乗せたのは事実だが、なぜ、亡くなったのか分かりません」と起訴内容を一部否認しました。29日、検察側は「直前の打ち合わせで、拉致の具体的な役割などを確認した」「車の中で仮谷さんに麻酔薬が投与され、眠らされているのを見聞きしていた」などと指摘しました。一方、弁護側は「麻原死刑囚や他の幹部の指示に従って手助けをしただけ」と死亡に至る経緯で争う方針を示しました。午後には、仮谷さんの長男の実さんが法廷で証言を行う予定です。

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