遺族「犯罪の認識あるのか」 オウム高橋被告裁判[2015/01/29 18:53]

 オウム真理教の元信者・高橋克也被告(56)の裁判で、殺害された目黒公証役場事務長の長男が証人として出廷し、高橋被告について「犯罪であると認識しているかどうか疑いたくなる」と印象を述べました。

 仮谷清志さんの長男・実さん(54):「遺族に対して申し訳ないという謝罪の気持ちがないとなると、そもそも罪を償う、自分の犯したことが犯罪であると十分に認識しているかどうかを疑いたくなります」
 高橋被告は、目黒公証役場の事務長・仮谷清志さん(当時68)が拉致・殺害された事件で逮捕監禁致死罪などに問われています。29日、証人として出廷した長男の実さんは、父親が拉致されたという連絡を受けた時を振り返り、「頭が真っ白になりました。大人を日の暮れる前に意思に反して連れていく、そこまでする相手だったのかと恐怖を感じました」と証言しました。また、記者会見で、高橋被告について「被害者に対して申し訳ないという気持ちは感じることができていない。謝罪の念がないと、事件の真相までたどり着けない」と話しました。

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