年金0.9%上がっても、物価上昇で実質的には目減り[2015/01/30 11:56]

 厚生労働省は、来年度の年金支給額を0.9%引き上げると発表しました。しかし、年金額の伸びを物価の上昇より抑える調整が初めて実施されたため、実質的には目減りとなります。

 来年度の年金額は0.9%引き上げられ、国民年金を満額受給している人は月額で6万5008円に、厚生年金は標準的な世帯で22万1507円になります。年金額は、デフレの影響で減額が続いていましたが、消費税増税などの影響で物価や賃金が上昇したことに連動し、16年ぶりの増額となります。しかし、今回、初めて年金額の伸びを物価上昇より抑える調整が実施されたため、0.9%の引き上げにとどまりました。実質的には目減りとなります。

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