規制委が慎重な作業要求 福島第一原発の汚染水処理[2015/02/09 19:02]

 福島第一原発の2号機タービン建屋のトレンチにたまった高濃度の汚染水の処理に関し、原子力規制委員会が「待った」をかけました。

 9日に開かれた原子力規制委の検討会で、東京電力は、2号機タービン建屋の地下トンネル部分、いわゆるトレンチに、汚染水に混ざらない特殊なコンクリートを投入しておおむね穴埋めしたと報告しました。しかし、検討会では、トンネル部分が完全にふさがっていない可能性があるという指摘が相次ぎました。このため規制委は、残る立坑部分の穴埋めは一部にとどめ、改めて水位の変化などを観測するなど、より慎重に作業を進めるよう東電に指示しました。福島第一原発の2号機から4号機のトレンチには合わせて1万tを超える高い濃度の汚染水がたまっていて、海などへの流出防止が大きな課題になっています。

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