処理後汚染水の“海洋放出”をIAEA団長が提案[2015/02/18 05:57]

 福島第一原発を訪れていたIAEA(国際原子力機関)の調査団長は、地元の理解が前提としたうえで、処理した後の汚染水を海に放出することを提案しました。

 約1年ぶりに福島第一原発に入ったIAEAの調査団は、廃炉カンパニーができて責任の所在がはっきりしたことや汚染水の処理が進みつつあることを評価しました。レンティッホ団長は、タンクにためている放射性物質のトリチウムが残った大量の汚染水について「濃度が国際的な基準値以下のトリチウム水を海に流すことは世界中の多くの原発で行われていることだ」と海洋放出を提案しました。一方で、「地元の人が不安を感じるのであれば、別の方法も検討するべき」という趣旨の発言をし、科学的に良い方法でも地元の理解が重要であるという考えを示しました。

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