「禁忌の認識共有が不十分」東京女子医大の病院長[2015/02/24 00:55]

 医療事故で2歳の男の子が亡くなった東京女子医大について、「特定機能病院」の承認を取り消すかどうかの議論が厚生労働省で行われました。病院長はヒアリングに対し、「情報共有が不十分だった」と説明しました。

 東京女子医大では去年2月、2歳の男の子が、子どもへの使用が原則禁止されている麻酔薬を投与された後、死亡しました。東京女子医大は、高度な医療を提供する特定機能病院として厚労省に承認され、診療報酬の優遇措置などを受けていますが、医療事故を受けて、承認を取り消すかどうか専門家による議論が今月から行われています。23日の病院長へのヒアリングでは、事故が起きた理由について「使用した麻酔薬が禁忌だという認識が、病院内で共有できていなかった」などと説明したということです。今後、第三者委員会の報告書なども踏まえて、承認の取り消しを巡る議論が続きます。

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