1
東日本大震災による死者は、岩手、宮城、福島の被災3県を中心に12の都道県で1万5891人、また、これまでに判明している行方不明者は2584人に上っています。そして、今もなお約23万人が故郷に戻ることができず、避難生活を余儀なくされています。それでも、街の景色は大きく変わりつつあります。東北の沿岸部では、津波で流された市街地に土を盛る工事が進められ、高台が造られています。復興は今、どこまで進んでいるのか、岩手県から報告です。
(塚本京平アナウンサー報告)
岩手県沿岸北部宮古市の田老地区です。4年前の11日、津波は高さ10m、全長2.4kmに及ぶ防潮堤を乗り越えて田老の町を襲いました。田老地区だけで、死者・行方不明者合わせて約180人。万里の長城と表現され、絶対に安全だと思われていた防潮堤の神話は、震災で崩れ落ちました。岩手県は去年8月、壊れた防潮堤の一部を「震災遺構」として保存することを決めています。エックスの形をしていた防潮堤は現在、町側と海側に分けて復旧工事が進められています。町側の防潮堤は、震災で地盤沈下しましたが、かさ上げの工事はほぼ完了しています。一方で、海側の防潮堤は5m高く再建される予定ですが、作業がなかなか進んでいません。全体の工事は計画より1年遅い、2年後に完了する予定です。宮古市では、被害の大きかった地域に住宅地を置かず、防潮堤だけに頼らない町づくりを進めています。どのような形で新しい防潮堤ができても「絶対」を乗り越えて津波がやって来た記憶を私たちは忘れてはなりません。
広告