宮城県を訪問中の天皇皇后両陛下が東日本大震災後、生産を再開した農業施設を訪れ、イチゴ狩りを楽しまれました。
東松島市の農業生産法人「サンエイト」は、津波によってすべての施設や農地が押し流されましたが、塩分を取り除く作業を進めて震災翌年にコメの生産を再開し、おととしからは新たにイチゴの栽培を始めています。イチゴは宮城県のオリジナル品種「もういっこ」で、陛下は「昔に比べて実が大きい」と皇后さまとともに摘まれていました。その後、従業員一人ひとりに「潮をかぶったから、土づくり大変でしたでしょうね」「皆で協力して農業に取り組んで下さい」と声を掛けられていました。両陛下は14日午前中、仙台市で開催された「国連防災世界会議」の開会式に出席したほか、潘基文国連事務総長や各国の大統領らと懇談されました。宮内庁によりますと、陛下は、仙台市の副市長に「こういう国際会議が仙台で開かれるのは意義深いですね」と述べられたということです。また、東松島市と石巻市の市長から復興状況について説明を受けられました。
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